ファーストコールカンパニーを目指して(後編)

ファーストコールカンパニーを目指して(後編)

地方建設業の井木組さんにインタビューしてきました!

前回は、建設業の魅力や大企業と中小企業の魅力についてなどをインタビューしました。後編の今回は、県内企業における井木組の魅力、就職活動にむけてのメッセージなどを伺いました。

前編をまだ読んでいない人はぜひ前編からお読みください

ファーストコールカンパニーを目指して(前編)

県内企業としての井木組の魅力は何ですか?

6つあります。

1つ目は、土木の施工実績は、県内トップクラスであり、様々な発注者、様々な工種・工事にかかわることができる。入札情報サービスによると、国土交通省の工事で、31件が該当案件で、これは県内で1番多い。

2つ目は、土木技術者数も多く、県内勤務なので、社員同士・上司との接点も持ちやすく、相談しやすい。

3つ目は、本社からの現場支援体制を強化してきており、総合的に各人をバックアップしやすい。

4つ目は、30人程度いる事業部による直営工事が可能で、コミュニケーション・協力関係がとりやすい。

5つ目は、財務内容に余裕があり、機械・IT・人材育成への投資がしやすい。経営規模等評価結果通知書によると、土木の売り上げが県内で一番多く、自己資本比率も68.5%を超えている。原価管理をしっかりと行うことで、財務内容に余裕をもてる。

井木組が今後力を入れていきたいことは何ですか?

「子ども・学生たちへの建設業魅力発信や小学校、中学校での授業など地域への貢献」、「休日の確保や時間外六道の削減(生産性の向上)など働き方改革の取組」、「女性活躍の場を提供する」、「外国人労働者(高度人材)の採用」、「情報通信技術」の5つあります。今回は、働き方改革について、紹介したいと思います。

社長、役員、社労士などのメンバーによる働き方改革会議で問題点の洗い出しを行いました。ハード面、ソフト面の改革を紹介します。

ハード面では、本社のフリーアドレス化、自動追尾測量機の導入、ソフトウェアの導入が主な改革です。ハード面の改革は、特に機材を導入するときに使いこなせる人材を育てる必要が出てきます。

ソフト面では、現場支援チームの活躍と働く場所の改善が主な改革です。一般的な施工管理の仕事スタイルは、日中に現場で施工管理を行い、夕方から会社に戻って、事務処理を行うため、長時間労働になってしまいます。井木組では、現場で施工管理を行いながら、会社では現場支援チームが事務処理を行い、長時間労働の防止、高品質工事が可能になるスタイルを目指しています。働く場所の改善では、毎月1回、6Sパトロール隊が現場の美化活動を行い、快適な作業環境・安全な現場を目指しています。

井木組が求める人材はどんな人ですか?

明るく、素直で、意欲的な学生です。これらは、伸びる人の条件でもあります。明るい人は、面接をすればわかります。意欲的な人は、SPIで評価することができます。

そして、コミュニケーション・協調性のある学生です。協調性は、職種によりますが、色々な立場の人と接する建設業は、求められます。

就職活動を行う学生にメッセージをお願いします。

就職活動は、自分を見つめ直す最良の機会です。卒業後の就職先を探すにあたり、まず考えなくてはならないことは、自分自身は何ができ、何をやりたいかを考えることです。そして、自分自身の夢や希望を叶える会社はどこか?それは、大企業者都会の企業でなのか?地元企業なのか?起業するのか?いろいろな選択肢がある中で、見つける必要があります。

また、かつてアメリカのスタンフォード大学が90歳を過ぎた高齢者に「自分の人生で何が悔やまれますか」という調査をしたところ、1位はもっとリスクを負えばよかった、2位はもっと何かを学べばよかった、3位は子供を育てる以外にもっと何かをすればよかったという結果でありました。つまり、もっとチャレンジすればよかったということです。悔いのない人生を送るために、色々なことに挑戦する人生を送ってください。

最後に、伊藤忠商事の元社長の丹羽宇一郎氏が「仕事と心の流儀」という著者の中で次のように述べています。

会社を辞めてしまう理由として「仕事に夢や目標を持てないから」という人がいます。私は、夢というのは働く経験を通していろいろと出てくるものだと思います。目標は、実際に自分が働く中でつくっていくしかありません。

だからまず、与えられた仕事を他の人よりも早く、正確にやっていくことが大切です。間違えたときは素直に謝ればいい。そうやっているうちに、仕事はどんどん奥深くなっていきます。

就職を決める際、最初から大きい夢や目標を抱いて入社する一方、「親や先生に言われて」「何となく良いと思って」などの理由で業種や企業を選択した人は結構多いと思います。でもそれが別に悪いわけではありません。

入社の動機に関わらず、「最初は言われた仕事をとにかく懸命にやる」ことが重要なのです。おそらく最初は自分のやっていることがどこで役にたっているのかよくわからないでしょう。それが経験を積んで、一段、二段レベルの高い仕事を任されるようになって、ようやく立ち位置がわかってきます。そうなってこそ、これから何を目指していくのか、どういう仕事に挑戦していきたいのかが明らかになっていくように思います。私も前職様々な職種や勤務地に接し、戸惑うことが頻繁にありました。それでも仕事全体の全体像がわかっていくにつれて、仕事の役割が明確になり、取り組まなくてはならないことがはっきりしていったように思います。仕事に限らず何事においても、目標を定めてその実現に力を込めることで、その奥深さに気づくことになるのです。

インタビューは以上になります。社長様からの熱いメッセージが学生の皆さんにも伝わったのではないでしょうか。就職活動に向けて頑張っていきましょう。

株式会社井木組