「夢、まち、人づくり」~地方建設業の挑戦~(前編)

「夢、まち、人づくり」~地方建設業の挑戦~(前編)

地方建設業の美保テクノスさんにインタビューしてきました!

今回は、鳥取の米子にある美保テクノスさんにインタビューしてきました。

今回のインタビューは、将来どんな仕事をしようか迷っている学生だったり、都会に住んでいるけど、地方の方で働こうか迷っている方のヒントになるような質問をしようと思い、インタビューしてきました。そのような方々の今後の参考になれば、幸いです。分量が多いので、前後編に分けて投稿させていただきます。

インタビューさせていただいた二人の紹介です。

業務部統括部長 坂本浩幸さん

業務部係員 藤田光瑠さん

他の職種である(公務員やコンサル)と比べて、ゼネコンの仕事のどこに魅力を感じていますか?

藤田さん

私が思うゼネコンの魅力は、公務員さんは別としてコンサルさんが初めの段階をされるのに対して、ものづくりの最初から最後までの工事全体に関われることはゼネコンの魅力だと思います。

坂本さん

建設業は“まち”を作る仕事であり、道路や橋、色々な建物など、人が生活する上で必要なものを整備する社会貢献性の高い仕事です。特にゼネコンは直接インフラを作りますし、災害が発生した時に人を助けるためにすぐ動くことができますので社会貢献という意味ではものすごく意義がある仕事だと思います。

また、ゼネコンは常に現場の最先端にいますので、工事を終えた時に地元の方に「ありがとうございます」と感謝の言葉を聞くことも多くあります。その言葉を聞いたときは、それまでの苦労なんか吹っ飛びます。もちろん厳しいクレームをいただくこともあります。

さらに、工事が完成した時の達成感はものすごいものがあります。これは実際に経験していただかないと簡単な言葉では表せないものがあります。

地方と都会で働き方に違いはあると思いますか?

藤田さん

地方の建設業と都会の大手の建設業の違いは転勤があるかないかという点に違いがあると思います。地方建設業の企業は地域に根付いて仕事をしているので、ほとんど転勤がないのでこの点に関しては、地方で働くメリットだと思います。プライベートでは、都会に遊びに行くにもお金や時間がかかりますが、インフラも整備されてきているので遊びに行きやすくなっていると思います。

坂本さん

都会のゼネコンで働く方は、基本的に電車通勤で通勤に1時間から2時間かかることはざらにあります。それに比べ地方で働く場合だと通勤には30分ほどしかかからないので、時間を効率的に使えるのもメリットかなと思います。また、大手の場合、地方や発展途上国での仕事になってくると思いますので、仕事の規模に違いはありますが、仕事の内容は大きく変わらないのかなと思います。ただ、都会の大手の企業は拠点が各地に分散しているので、テレビカメラやテレワークといったICTを使ったコミュニケーションが進んでいると思います。こういったITを使った働き方の違いはあります。

都会の方で地方で働こうか迷っている方に。メッセージをお願いします。

藤田さん

ごちゃごちゃしているところが好きかスッキリしているかどうかで判断するのもいいかなと思います。(笑)

坂本さん

僕は、就職して結婚して子供ができた時に、どういった環境で子供を育てるのかまで考えてみても、いいのではないかと思います。自然も多くのびのびとした環境で子供を育てるなら地方でもいいのかなと思います。あとは、自分の腕や企画力に自信がある人は都会に比べて地方では整備されていないこと、例えば都市計画などがあってそういった意味で、自分の力を発揮しやすいのは地方なのかなと思います。

県内企業の中で美保テクノスの強みを教えてください。

藤田さん

鳥取の建設業の中小企業でも設計職やICTの部門をもっていることだと思います。

設計職をもっていることの何が強みなのかというと、違う企業だと設計する企業と施工する企業が分かれていると思うのですが、自社では設計から施工まで行えるのでお客様を初めから完成までサポートできるのは、強みだと思います。また資格を取るための福利厚生も充実しているし、資格があることで若手の意見も反映してもらえています。

坂本さん

BIMに関しては、3次元CADを16年前に導入しそれ以降推進していますので、ここに関しては鳥取の他の企業さんに負けない自信があります。BIMの部署も作ってまして、大手ゼネコンさんや熊本大学とBIMを通じた連携をしていたり、自社の社員がBIMの日本の協会の理事をしていて、そこから情報を得ることが出来るようにしています。さらに最近は、幅広い分野の工事例えば、土木、維持、舗装、建築、住宅、電気、地盤改良の調査など次々と分野やエリアを拡大してきています。昨年は無印良品の家をフランチャイズするなど常に新規事業の導入を検討しています。

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「夢、まち、人づくり」~地方建設業の挑戦~インタビュー(後編)

美保テクノス株式会社