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行政の土木技術職を目指すにあたって、どういう分野を勉強するといいですか?
津茂谷さん
大学で学んでいることは当然しっかりやっていただきたいです。そして土木行政っていうことであると、やっぱり政治ニュースとかにしっかりアンテナを立てるということをしてもらいたいです。
一次試験に関して言うと、勉強しやすいのは、大学側が提供している公務員講座を受けるのが一番早いと思います。他の県の採用試験の配点は詳しくないですが、鳥取県は、人物像をみる面接試験の方が配点は高いです。
しかし、1次試験の勉強をしっかりしないと落とされてしまいます。そこは最低限の知識を身につける必要があると思います。淡々とコツコツと勉強すれば決して難しくはないと思います。大学に入られた皆さんなら難しくはないと思いますよ。
藤井さん
一次試験の勉強はそれでいいと思います。ただ面接試験については、トレンドには敏感になってほしいですね。
また、土木一般が抱えている課題とかを、よくニュースで耳にしたり、目にしたりする、スマホとかですぐに調べてみるとかするといいですね。
津茂谷さん
皆様は、NHKなどでニュースはきちんと見られてますでしょうか(笑)?
ニュースをきちんと見ていると、面接のときに、土木に限らず、政治一般の質問は答えられると思います。最近の土木関係のニュースだったら熱海の土砂災害とか、これから起こる台風のこととか、そういった災害が起こった時、役所は何をしているのかなどを調べて知っておくと、面接試験の時にかっこよく言えるかなと思います。
藤井さん
特に、土木に関連するニュースがあったときに、皆さんが就職をされる民間の会社、行政の立場の人たちが、どういう関わり方をしているのかを考えて、新聞記事、もしくは、ネットや書籍等で調べてみるということをすると、立場的にどんな関わり方をしているのかっていうのが、よく理解できると思います。なので、ニュースを皮切りに、土木業界を知り、深く入っていくという勉強方法はあってもいいかもしれないですね。おすすめします。
今年(令和3年夏期)は、鳥取県庁のインターンシップは中止になったそうですね。実際インターンがあった場合は、どういったことを体験できますか?
津茂谷さん
インターンはその年によっていろいろ違いはありますが、主に出先がメインの仕事になります。なので、土木で来られるインターン生は、主に出先の事業課の工事現場に行ったり、工事の業者さんとその監督と行政の人との話を直接聞いたりできるので、ぜひ参加してほしいですね。
最後に学生に向けて伝えたいことやアドバイスなどがあればお願いします!
津茂谷さん
皆さんは、これから就職という大きなターニングポイントがあります。なので、悔いのないように、いろいろ考えてほしいです。あのとき選んだ選択は間違えていなかった、学生の頃いっぱい考えたから、この仕事を選んだのは正解だ、この仕事は天職だと言えると思います。
私は鳥取県の職員なので、「皆さん鳥取県にウェルカム!」と締めたいですが、今のうちに地元のことや生活のことなど、いろいろなことをいっぱい考えて選択してください。
藤井さん
学生さんは、自由度があると思います。今は多くの学生の方が、コロナウイルスの影響で、やりたいいろんなことができなくてすごくストレスが溜まっているかもしれないです。時間は際限なくあると思うので、自分のことを見直して、コロナという制限の中で、挑戦できることはないか考え、いろんなものを見てみることができると思います。なので、可能なことはどんどんチャレンジしてほしいと思います。
ただ、気を付けないといけないのは、自身の健康です。事故等に巻き込まれないように、普段から自分の管理をすることです。これは働いてからも一緒です。実は自己管理ができなければ、なかなかいい仕事には繋がりません。健康管理という部分に関して目を配る方がいいと思います。
あと僕は、入社前から資格は持っていなくてもいいと思っています。職場に入ってから、何が必要なのかということを自分で気づくことが重要です。なので、そこに至るまでに「自分はこれができます!」というようなセールスポイントは、別になくていいと思います。勉強してきたことは必ず生きるし、職場に入ってからたくさん勉強しないといけなくなるのは間違いないです。
また、今のうちから、頭をスポンジのように柔らかくし、いろんな情報を受けとれるようなキャパシティを作るということをしておいてほしいです。やっぱり情報の幅が重要です。最近のニュースで熱海の盛り土の話や、災害の事象の話などがあります。そのような様々な情報をキャッチする中で、いろんな畑を作り、情報のチャンネルを広げ、どんどん自分の畑を耕す。これを何回も繰り返して、新しい情報を収集する。それをするだけで、職場に就いてからのうごきは全然変わってきます。
改めて、ぜひ「健康管理」と「チャレンジする、考える」というところを覚えておいてほしいなと思います。
津茂谷さん、藤井さん
ぜひ鳥取県庁に来てください!